想いを形に。

忘れないうちに形にしよう。色褪せないうちに花咲かせよう。

SparklingGirlの感想と考察

※個人の感想ですのでイメージの差異があります。

今回のSparkringGirlは多田李衣菜ちゃんのTwilightSkyに続く2曲目のソロ曲。
個人的にはやはり前曲、TwilightSkyの強さが尾を引いていないかすごく心配でした。
聞いていてまず一つ思ったこと。うまく言葉に表せないですが、やはり青木瑠璃子という声優は多田李衣菜のことをわかっているなという印象を強く感じました。
正直な所を言ってしまえばTwilightSkyは完成されていました。多田李衣菜のデビュー曲はこれです!と言われて納得出来るものを見せられていました。その中で次に出てきた曲がこのSparklingGirlです。なんてものを持ってきたんだって思いました。語彙力がないですね。

さて、SparklingGirlの歌詞についてですが、一貫して言えることはすごく"ロック"であることだと個人的に思っています。
最初の歌詞に、ある屋上から見上げたフェンス越しの青空に無限のあこがれを描く多田李衣菜は、お気に入りのヘッドフォンをつけて未来を想像します。この時、おそらく本人の大好きな曲調のロックを聞いて、隠し切れないほど高鳴るキモチを抱いていたんだと思います。目なんかキラッキラなんだろうなーと。それを表現しているのが次のBメロ(響いた鼓動の音…)~サビの終わりまで描かれている気がします。


しかし2番の最初のメロ部分、どんな服を着ていても私は私だと今なら笑って言える。自分の思い描いたロックとは違うが、それも多田李衣菜の目指すロックである。と本人はわかったんでしょうね。つまり目指す場所が"分かった"んです。この子は。だから尖ったっていいじゃないか。そんな簡単な感情じゃない。特別な気持ちなんだ!という思いが2番の歌詞から伝わってきます。ここにはTwilightSkyにはなかった部分があると思っています。

TwilightSkyは自分の信じるロックを貫いて一人でもいいからこの思いが伝わって欲しい!と投げかけていたように感じました。ある意味背伸びをしているようにも見えます。
対してSparklingGirlは、TwilightSkyで見せた"曲に引っ張られる多田李衣菜"ではなく、憧れるロックはあるが、それも一つの形。自分の直感を信じてこの曲を歌う!という"多田李衣菜が引っ張ってきた曲"がSparklingGirlにはあるのかなと感じます。
ただし、初めからSparklingGirlにはたどり着かなかったでしょう。TwilightSkyがあったからこそSparklingGirlに辿りつけたんだと思っています。

その答えがラスサビなのかなと思っています。1番や2番の歌詞とはまた意味も重みも違うものが伝わってきます。
言うなれば、
1番はロックに憧れて歌ったリーナ
2番は"答え"を見つけたから突き進むぞと伝えるために歌った李衣菜
ラスサビは自分の"答え"を歌ったりーな
なのかなと思っています。
ラスサビの歌詞には李衣菜の思い描く"ロックなアイドル"を表現しているように感じます。

そしてこのメロディライン。タイトルのSparklingGirlにふさわしい炭酸が効いたような爽快感のある曲調になっています。
炭酸と言うのは閉じ込めておかないと時間が経つとすぐになくなってしまいます。この多田李衣菜を象徴したSparklingGirlという曲の歌詞には"今"じゃないと輝けないんだ!"今"進まなきゃいけないんだ!と言った、まさに"答え"にたどり着いた多田李衣菜の"今"を切り取ったメッセージも含まれているように感じます。


曲自体大好きで、直接ライブで聞けることを楽しみにしています。この曲はTwilightSkyと同じように回数を重ねる毎に成長をしていくような予感をしているので一度も逃したくないという気持ちすらあります。
それと同時にTwilightSkyを引き合いに出しすぎてますが、あの曲は比較に出して負けないくらいの強さを持っています。今は勝てないかも知れない、しかしその曲に匹敵するかもしれないレベルの曲だと僕は感じています。
この曲を通じてロックを感じた人間とこの曲を楽しめたらいいなと思いました。